
こんにちは。2022年に田中工務店で木の家を建て、2023年から田中工務店で働いてる藤原です。
自然や植物を使って、食べるものや肌につけるもの、身に付けるものなどをなるべく手作りする暮らしを送っています。
今回は、私が家づくりをしていく中で、どのような経緯で工務店を選んだのかというエピソードをご紹介します。
我が家は家を建てようと決めた時、家について知らないことだらけでした。
そもそも家っていくらするものなの?家ってどこで建ててもらえるの?
ハウスメーカーって何?工務店て何?
土地がないと家は建てられないし、まずは土地を買ったらいいのかな?
とりあえず分からないことだらけなので、思い立って住宅展示場へ向かったのでした。
もし、そのまま営業の方に流されて無理をしてローンを組んでいたらと思うと、背筋がゾッとします。
この記事が、これから家づくりを始めようと検討されている方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。
目次
ハウスメーカーは工務店よりモデルハウスが煌びやか

まず、住宅展示場には大きくて立派な家がたくさん並んでいました。
どの家も「私は〇〇メーカーの家です!!」と主張がすごい家ばかりでした。
家の中に入ると、豪華なインテリアや最新の技術が使われた設備がズラリ。
カタログだけでもどんだけ〜と言いたくなるような数。
モデルって本来はどんなことであれ、お手本や見本のはずなのです。
しかし、いつしか理想を追い求めすぎて、現実的でないものが一人歩きしているんですよね。
ハウスメーカーで具体的な話を聞いてみた結果
せっかく住宅展示場に足を運んだので、とりあえず某メーカーさんで話を聞いてみることに。
「持ち家か賃貸かどっちがいいか」のような話の後「家を買うなら早い方がいいですよ」というよくある流れ。
「ご主人の年収なら、この金額までローン借りられますよ!だから大丈夫です!」と。
うーん。借り入れ可能な金額と、無理なく返せる金額は全然違いますよね。
それまでの賃貸マンションの家賃と比較してざっと計算しただけでもおかしな金額に。
その後も、担当の方からは何度も電話やメールやハガキでご連絡がありましたが、丁寧にお断りしました。
ハウスメーカーではなく工務店という選択肢

一回展示場に足を運んだことで確実に分かったことがありました。
それは、我が家が求めている暮らしはハウスメーカーでは手に入らないということ。
豪華さも、立派さも、いりません。ハイテクな技術もいりません。
なんでもない日常にしあわせを感じる、あったかいお家。
私たち家族に合ったジャストサイズの、新しくて懐かしいお家。
そんな家がいいなと探し求めて辿り着いたのが、北摂で木の家を建てている田中工務店でした。
ハウスメーカーは工務店よりコストがかかる

ハウスメーカーと工務店。同じ土地で同じ建物を建てた場合を比較してみましょう。
一般的には工務店の方がコストが抑えられるケースがほとんどです。
なぜかというと、大手メーカーはたくさん仕入れることにより材料費の原価を抑えることができます。
しかし、それ以上に広告宣伝費や人件費がものすごいのです。
あの豪華な住宅展示場の家も立派なカタログも、そこでお家を建てられた方たちのお金を使って作られているのです。
家という大きなお買い物だとイメージが湧きにくいかもしれませんね。
例えば日常のお買い物で、野菜を買うことで考えてみるとどうでしょう。
間に仲介業者がたくさん入るスーパーは、品揃えが豊富で価格も安定していることが多いです。
一方で農家直売所などの場合は、旬のものがメインで、カタチもさまざまで価格も変動します。
ですが、新鮮でコスパの良いものに巡り合える可能性も高いですよね。
お気に入りの農家さんを見つけたら、自分にとって気に入ったものを手頃な価格で手に入れことも可能です。
家づくりにおいて、工務店は大手スーパーではなくお気に入りの農家さん。私にとってはそのような存在です。
ハウスメーカーは工務店より自由度が低い

例えば「こんな洗面台にしたい!」「こんなコンロを使いたい!」など、私のようにこだわりが強い方(笑)
せっかくお気に入りのものを見つけても、ハウスメーカーの場合は採用してもらえないケースがあります。
どうしても大きい会社だと、規格や規定が細かく決められているんですよね。
その点、工務店だと希望の間取りを聞いてもらえたり、こだわりの設備を取り付けてもらえたりします。
自由な設計だからこそ叶った理想のキッチン

例えば、我が家のキッチンコンロの話を例にあげてみます。
これは「ガスもIHも両方使いたい!!」というワガママな私が探してたどり着いたもの(笑)
クリナップから出ているハイブリットコンロ(デュアルシェフ)です。
料理だけでなく、コスメや洗剤など、日常のものをよく作る私にとって、キッチンはとても重要な場所。
なので、理想の造作キッチンにデュアルシェフを取り付けてもらえて本当に嬉しく思っています。
しかし、このハイブリッドコンロ。実は大手メーカーの場合は使えませんと断られることが多いようです。
それは、国内での使用件数や使用データがまだ少ないため、何かあった時の対処が難しく、取り入れにくいようです。
ちなみに私は、結婚式も大きな式場ではなく、ログハウスのこじんまりしたレストランで挙げました。
式は一日一組限定で、会場の飾り付けも自由にさせていただきました。
ドレスの持ち込みはもちろん、手作りしたものを使わせてもらったり、BGMの細かい設定をお願いしたり。
たっくさんワガママを言わせてもらいましたが、小さなところだからこそ叶えられた結婚式だったなと思います。
ハウスメーカーと工務店のメリットとデメリット

私はこのような流れで工務店を選びましたが、もちろん誰にとっても良いというわけではありません。
それぞれのメリットデメリットを比べてみて、ご自身に合った選択をすることが大切です。
ハウスメーカーのメリット
- 工期が短い
- 品質が安定している
- 保証面の制度が整っている
- 全国展開している
ハウスメーカーは大量生産の材料を使い、規格も決まっているため、流れが一定しています。
そのため、工期も比較的短く、品質も安定しています。
また、ネームバリューがありアフターフォローや保証期間が設けられているため、安心できるという人も多いでしょう。
ハウスメーカーのデメリット
- 柔軟な対応が苦手
- 敷地が選びにくい
- 標準仕様以外のものにするとコスパが悪くなる
細かく規定が決まっているので柔軟な対応が難しく、間取りプランもある程度決まっているので土地探しも難しくなります。
追加や変更をするたびにコストも嵩み、最初聞いていた金額とすごく違うという話もよく聞きます。
工務店のメリット
- 自由度が高い
- コストパフォーマンスが良い
- 地域密着型で安心感がある
私の体験談でご紹介した通り、工務店なら間取りやこだわりの設備なども柔軟に対応してくれます。
また、地域に根付いて少人数で経営しているため、膨大な広告費や人件費がかかりません。
その結果、家にかかるコストを抑えることができます。
工務店のデメリット
- 施工エリアが限定されてる
- 工期が遅れる場合がある
- アフターメンテナンスは会社による
工務店の場合、大工さんや職人さんなども地元の人が多く、遠いエリアになると毎回工事の移動距離もすごいことに。
また、自由な設計ということは、その都度新たな材料を取り寄せたり人を確保したりする必要があります。
そのため、当初予定していたよりも材料の入荷が遅れたり、職人さんの手が空いていなかったりと、工期が遅れる場合も。
親しみやすい工務店スタッフなら、家を建てた後も質問や要望を伝えやすいでしょう。
しかし、関係性があまり良くなければ心理的な不安が長いこと付き纏うかもしれません。
まとめ

ハウスメーカーと工務店。比較してみていかがでしたか?
私はオリジナリティー溢れる自分たちの家で暮らしたかったので田中工務店を選びました。
あなたの家族にとってどうすれば理想の暮らしが手に入るか。
まずはいろいろな情報を知りながら、尚且つ情報に振り回されないように気をつけながら。
様々な未来を想像して進む道を選んでくださいね。
すべての人に、豊かな人生を。

田中工務店でおうちを建て、2022年の春から暮らしています。 そして今、私にとってこれ以上の家はないと感じています。
家づくりを通して、田中工務店の皆さんから教えていただいた「手のひらに抱えられる最大限の幸せ」を、今度は私が皆さまにお伝えする番だと思い、働かせていただくことになりました。
のどかなニュータウンで三人娘の長女として生まれ育ち、ピアノを弾いたり絵を描いたり、本を読むことが好きでした。父はいろんなところにキャンプに連れて行ってくれて、母は毎日おいしい手料理を作ってくれました。
しかし、その豊かさに気付いたのは親元を離れてみてから。20代は何もかもで溢れる都会へ出て暮らし、結婚し、子どもも生まれ、やりたいことを次々と叶えました。けれども、本当に欲しいものは何にもないところにあるのだと、過去の体験や自然が教えてくれました。
答えを見つけた私は、田中工務店でおうちを建て、2022年の春から暮らし、今ここにいます。
以前はナチュラルクリーニング講座や自然素材を使ったモノづくりワークショップの講師も務めていました。
いかに楽しく、いかに楽に、人にも地球にも優しい「循環する暮らし」を送れるか日々研究しております。
豊かな暮らしのヒントをお届けできたら嬉しいです。 どうぞ宜しくお願い致します。
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